10月17日(木)、中野栄養教諭を講師とし、5.6年生の子どもたちに食育の学習を行いました。子どもたちが、これまでどのくらいの回数食事をとってきたのかを考えてみました。おおよそですが、11歳の人は(3食×365日×11年)12,045回食事をとった計算となり、12歳の人はこれまで13,140回食事をとった事になります。今までとってきた食事によって私たちの体は作られていることを確認しました。1回の食事について考えながら、自分の体を作っている食べ物のことについて学びました。献立がバラバラだと困るので、給食で考えていくことになりました。体を作っているものを大きく あか(主に体を作るもの) みどり(主に体の調子を整えるもの) きいろ(主にエネルギーのもとになるもの)の3つに分けて考えました。給食のなめこの味噌汁に使っている具材は、体にどんな働きをしているのかを考えてみました。例えば、なめこだときのこなのでみどりの仲間であることを黒板に貼って仲間分けしていきました。基礎食品群の掲示物を参考にしながら食品群に分け、楽しく学習しました。あか・みどり・きいろの食品群をバランス良く食べることが、健康に過ごしていくために大切だと学んでいました。中野先生、いつもバランスのとれたおいしい給食を考えていただき、ありがとうございます。
10月16日(水)、弟子屈町に滞在されていた松浦武四郎記念館元館長の髙瀨英雄さんをお招きし、北海道の名付け親である松浦武四郎に関する授業をしていただきました。授業では、「武四郎は、出身地の土地柄や17歳での九州への1人旅を通して、人と人との心の触れ合いを大切にしていたこと」「武四郎は、道も整備されていない北海道を、アイヌの人に案内してもらいながら、1日40〜70kmも歩いていたこと」など、たくさんのことを教えてくれました。
授業では、武四郎が160年前に見ていた弟子屈の景色が今でもそのまま残っていることや、摩周湖は繋がっている川もないのに水位が一定であり、透明度の高い湖であるといった神秘さ(不思議さ)があることなど、弟子屈町は自然豊かな素晴らしい街であることを子どもたちに伝えていただきました。髙瀨さんの話から、子どもたちは自然豊かな川湯に住んでいることの良さを実感していたようです。また、「アトサヌプリの意味は?」の問いにすかさず「裸の山という意味です」と答えていました。さらに、髙瀨さんが武四郎と交流のあったアイヌの人の子孫が作った衣装をまとったり、ムックリに似た外国の楽器を奏でてくれたりした際には、思わず歓声が上がるほど関心を持って見ていました。
授業の終りには、武四郎が「何をしたか」よりも「何のためにしたのか」が大切であり、「北海道という自然豊かな土地を、外国から守るために、北海道を歩き、地図を作った。」「アイヌの人と心をかよわせ、人と人との心の交流から、新しい社会を作ろうという思いがあった。」ということを教えてくれました。夢中に、真剣に話を聞き入る子どもたちの姿からは、地域や社会、これからの未来を築いていくことへのたのもしさが感じられました。
今回は、急なお願いにもかかわらず、髙瀨英雄先生をはじめ、奥様、授業にお力添えをいただいた皆様、本当にありがとうございました。松浦武四郎は、三重県松阪市小野江町の出身であり、本校と交流のある小野江小学校とを、つなげてくれるきっかけになった人物です。今日の授業を踏まえて、12月上旬に予定している小野江小学校との授業交流に向けて取り組んでいきます。
10月3日(木)、総合的な学習の時間で中学年の子どもたちが、川湯パーク牧場さんで乗馬体験をさせていただきました。子どもたちは、この日が来るのをとても楽しみにしていて「2学期の行事の中で一番楽しみ」と話してくれる子どももいました。到着すると担当の方より説明があり、乗馬するチームと人参をあげる2チームに分かれて体験しました。最初は大きな馬を怖がる子もいましたが、牧場の方が手綱をひきながら、いろいろ声をかけてくださったおかげで、1周して帰ってくると「楽しかった」「また乗りたい」などの感想が子どもたちから出されていました。乗馬だけではなく、えさやりや厩舎を見学させていただくなど、普段は接することのできない馬たちと触れ合うことができ、川湯の観光施設の素晴らしさを実感した体験となりました。川湯パーク牧場の皆様、本当にありがとうございました。
10月2日(水)に5年生8名が硫黄山登山に挑戦しました。この日は、天候にも恵まれ、気持ちよく活動することができました。今回登った硫黄山は、学校の目の前にあり見慣れている山ですが、ガイドさんがいないと登ることはできません。最近まで、ガイドさんがいても一般の人は登ることが許されていませんでした。そんな硫黄山に登ることができるのは、子どもたちにとって素晴らしい経験となったようです。この日、案内してくださったのは、保護者でありガイドの藤原さんでした。登山を開始する前に、藤原さんから簡単な注意や説明があり、いよいよ9時過ぎから登山を開始しました。初めはなだらかだった道がどんどん険しくなっていきますが、誰一人として弱音を言う子どもたちはいませんでした。逆に登山を楽しんでいる様子が見られました。中腹に差し掛かった頃に、気象台傾斜計(現在も観測を行っている現役の傾斜計)があることを教えていただきました。また、昔硫黄を採掘した際に使っていた木の柱などを見て、ここまで登って硫黄を採っていたことに驚いていました。何回か休憩を取りながら、ようやく熊落としまで辿り着くとそこには大きな穴があり、噴火の跡だと教えていただきました。その近くで、きつねのフンを見つけ、ここまで動物が来ていることを知りました。最後に噴気孔を見て、硫黄山が今も活動していることを実感していました。時間にするとおよそ2時間半の活動でしたが、危険な場所では互いに声を出して助け合う姿が見られるなど、とても実りの多い素晴らしい学びとなりました。ガイドをしていただいた藤原さん、本当にありがとうございました。
熊落としの前で はいチーズ! 子どもたちが見つけたきつねのフン お互いに声を掛け合いながら下山中
下山し、レストハウスで休憩中! レストハウスの資料館で硫黄山について学びました 藤原さんにあいさつをして終わりました
10月1日(火)全校朝会を行いました。この日から後期がスタートすることもあり、校長から前期の子どもたちの頑張りを認めて褒め、後期にはしっかりと目標を立て、それに向かって頑張ってほしい。加えて、表現することの大切さにもふれ、日常生活で「返事・挨拶・うなずく」など、できることから取り組み始め、後期が終わる頃までに表現力を身につけてほしいと話がありました。続いてサッカーの道東4ブロック女子U-10と野球の学童新人生4年の部で優勝した子どもの表彰を行い、全校児童から大きな拍手がおくられました。表彰された皆さん、本当におめでとうございました。なお、野球の子どもたちは、10月19日20日に士別で大会が行われるそうです。引き続き、実力が発揮できるよう頑張ってほしいと思います。
9月30日(月)の朝の時間、観光協会の榎本様が、エスカレーターの正しい乗り方について、3.4年生の子どもたちに教えていただく講師として来校されました。はじめ、エスカレーターを安全に使用するためのルールなどについてお話しいただき、子どもたちは榎本様の話を頷きながら聞くことができました。また、弟子屈にはどのくらいの観光客が来町するのか質問されると、500人、3,200人、5,000人など、それぞれ予想を立てましたが、実際に昨年、弟子屈に観光して来た人はおよそ80万人だと聞くと、かなり驚いていました。最後に、榎本様から弟子屈町に来てくれた観光客に、進んで挨拶するなどの対応をお願いされていました。榎本様、朝早くからご指導いただき、ありがとうございました。